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夕日の印象を解析する

July 1, 2010

研究概要

私たちは夕焼けを綺麗と言うが、その綺麗だと思う要素は何か。肌のそれとは違う「綺麗さ」がそこにはある。そこで、夕焼けらしさとは何かを研究する事となった。夕焼けという現象がどのような印象を持っているのか。また、その印象を作っている要素は何かを明らかにする為にこのような調査を行った。

1 写真の収集
写真は100枚程収集した。そのうち、印象が同じ写真を省くと、以上の7種に絞られる。

2 アンケート調査
7つのそれぞれの夕焼けについての印象を表す9項目について、その度合いを3段階(低-中-高)で回答してもらった。(夕焼けらしさ・自然さ・ダイナミックさ・懐かしさ・過去に過ごした場所・綺麗さ・非日常性・どのような音を感じるか・自由記述)

3 集計および分析
それぞれのアンケートを集計した。6つの評価項目からなるこのデータからではグラフ化も出来ず、分析が容易ではない。そのため、主成分分析という手法を用いて、分析を容易にする事とした。主成分分析とは、多数の次元の軸を最小に押さえる事で、そのデータの分析を容易にする手法である。評価の軸が複数ある場合、それぞれのデータの傾向性を把握する事が困難となる。そのようなデータを2つにする事でそのようなケースを防ぐ事が出来る。

4 結果
分析の結果、夕焼けの印象には大きく二つに分けられる。一つは主成分1に代表される人の美的感覚に訴えかける成分。もう一つは人の記憶に訴えかける成分である。その二つの成分と要素の関係を明確化し、夕焼けの美の違う側面となる第2主成分の発見に繋がった。この功績が認められ、慶応義塾大学でも発表を求められる事となった。